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【W2K・XP】起動するたびにチェックディスクが行われる

Windowsは起動時に、ボリュームに「Dirty」ビットがセットされているかどうかをチェックします。この「Dirty」ビットは、正常にシャットダウンした場合はシャットダウンと同時に削除され、記録されません。ところが、不慮の電源断や異常なシャットダウン時にこの「Dirty」ビットが残ってしまう事があります。Windowsはそれを確認し、セットされていた場合は「チェックディスク」が実行されます。

ところが、何度正常にシャットダウンしても起動時に「チェックディスク」が実行されてしまうケースがあります。これはレジストリの不具合に起因しており、何らかのエラー時にレジストリの値が不正なものになってしまうことがあるようです。このトラブルに悩んでいる人は、「regedit」を起動し、以下のキーをチェックしてみてください。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\

このキー内にある「BootExecute」の値が「autocheck autochk *」以外だった場合、「autocheck autochk *」に書き換えてみてください。ディスクに不具合がない場合、これでこのトラブルは解決されます。

しかし、まだ解決しないこともあります。レジストリの値が「autocheck autochk *」になっていたとしても、まだ起動時に「チェックディスク」が行われてしまうことがあります。これを回避したい場合、「コマンドプロンプト」を立ち上げ、以下のように入力してください。

chkntfs /x C:

「C:」の部分は、トラブルを起こしているドライブに適宜読み替えてください。これでシステムのチェックスケジュールがキャンセルされ、多くの場合トラブルは解決するはずです。しかし、このコマンドを実行してもなお「チェックディスク」が実行されてしまう場合、ボリュームに誤って「Dirty」ビットがセットされたままになってしまっている可能性があります。「Dirty」ビットをクリアしたい場合、「コマンドプロンプト」を立ち上げ、以下のように入力してください。

chkdsk /f c:

Last Update : 2006年01月07日 (土) 19:58